ホームページには必ず目的(ユーザーに起こしてもらいたいアクション)があります。それを達成してもらうためにホームページが存在し、達成してもらうためのコンテンツが各ページとして存在するのです。目的は「メールや電話でお問い合わせをもらうこと」かもしれませんし「商品を購入してもらうこと」かもしれません。その両方を目的としているホームページもあれば、「資料請求をしてもらうこと」が目的の場合もあります。いずれにせよホームページは目的のために存在し、各ページはその目的に向かってユーザーに訴えかけるためのものなのです。
今回は、その目的に向かってよりスムーズに、ユーザーに不安を感じさせることなく進んでもらうにはどうすればいいのか、お問い合わせ数そのものを増やすには何をすればいいのか、その秘訣を考えていきましょう。
例えば資料請求をするためのフォームがあり、そのフォームに進むための「ボタン」があるとします。そのボタンにはどんな文言を入れるのが相応しいでしょうか?
例えば「簡単!5秒で完了」とだけ書いてあるボタンだったら、ユーザーは押すでしょうか。何が簡単で、何が完了するのか、よく分かりませんよね。これは極端な例ですが、ユーザー側の視点でホームページを作っていない場合、起こり得ることなのです。
「今すぐ資料請求を!」や「資料請求はこちらから」など、「このボタンを押すと資料請求ができるんだな」とユーザーが最低限分かるボタンにする必要がありますよね。さらに言うと、どんな資料がもらえるのか、郵送されるのか、それともメール添付で送られてくるのか、もらえるまでにどれくらい時間がかかるのか、ユーザー視点で考えると不安なことがたくさん思いつきます。それらすべてにお応えするのは難しいかもしれませんが、せめてクリックしたその先で、何が起こるのかくらいは、ユーザーに理解してもらえるボタンを設置しましょう。
「詳しくはお問い合わせください」という文言とともに、お問い合わせ内容を入力する欄とメールアドレス入力欄だけが設置してあるホームページは多くあります。一見、ユーザーが自由に書くことができるお問い合わせフォームになっていて、何も問題はなさそうですが、必ずしもこれは正解ではありません。
そもそもユーザーは「何を問い合わせればいいか」が分からないケ―スも多いのではないでしょうか?「ちょっとした質問があるだけで、取引につながるような内容じゃないから、ここから問い合わせてもダメかな…」と思われてしまったら、残念ながらユーザーは去ってしまいます。企業側の意見としては、すぐに取引に繋がらなくたって、メールだけでもくれればいいのに!と思いますが、そんな思いは残念ながらユーザーには伝わりません。
お問い合わせフォームは項目をきちんと考え、ユーザーが「何を問い合わせることができるのか」を想定できるものにしてみませんか?例えばお問い合わせ項目を下記のような選択方式にすると良いでしょう。
このように、いくつかの選択肢を記載しておくだけでも、ユーザーは自分の問い合わせたい内容が当てはまるか考えることができ、安心して入力できるようになります。
「お気軽にご連絡ください」「最新情報をお届けします!ぜひメールアドレスをご登録ください」「資料をお送りいたします」など、フォームには決まり文句がありますよね。でもこれらはユーザーにとってどんなメリットがあるのか、具体的に分かるでしょうか?
メールアドレスを登録してまで欲しい”最新情報”なのかどうか、必要としている情報が資料には載っているか。つまり問合せをする、資料請求する、サービスに登録することが、自分にとってメリットがあることだ、と感じなければ、ユーザーは行動を起こしてくれないものです。
「お問い合わせをすればこんないいことがありますよ」「資料にはホームページに載せていない、こんな情報があるんですよ」というように、メリットを感じさせることができ、価値を高めることができれば、お問い合わせ数は増えていきます。ホームページを作ったし、とりあえずメールフォームも入れてみたけど全然メールが来ない、ではなく、まずはユーザーにとって大切なことを伝えていきましょう。
お問い合わせ数が増えていき、それが安定してお客様を呼び込んできてくれるようになれば、お問い合わせフォームは24時間、年中無休で働いてくれる最高の営業マンになります。
一日で急にお問い合わせ数を倍にするのは難しく、ほぼ不可能なことですが、少しずつでも改善を繰り返し、ユーザーの立場にたって見直しをしていけば、いずれは達成できるかもしれません。
ホームページでの集客は一見面倒に感じてしまうような、日々の細かなメンテナンスや更新作業を続けていくことで実を結びます。メンテナンスのご依頼や、更新作業のご相談など、神戸のホームページ制作会社ユーシステムにご連絡ください。
受付時間8:40~17:40(平日)