Googleは2015年2月26日に、ホームページがスマートフォンに対応されているかどうかをモバイルでの検索順位に影響させることを発表しました。この変更は2015年4月21日から、日本語を含むすべての言語による検索結果で反映される予定です。そしてその発表に関して、2月27日に開催された「ウェブマスターオフィスアワー」では、Googleのジョン・ミューラー氏から興味深い発言がいくつも飛び出しました。
「ウェブマスターオフィスアワー」というのを聞いたことはあるでしょうか?
これはGoogleが主催していて、Google+ のハングアウト上で、ホームページの運営やSEOの質問にGoogleの社員が答えたり、直接対話ができる公開型のオンラインセッションです。
これまでに定期的に開催されており、最近ではGoogle日本法人の社員が質問に答えてくれる日本版オフィスアワーも開催されています。
そして2月27日に開催された英語版「ウェブマスターオフィスアワー」では、モバイル検索順位のアルゴリズム変更について様々な質問が寄せられ、Googleウェブマスターツールを担当しているジョン・ミューラー氏がそれについて回答を行いました。
ジョン・ミューラー氏が回答した答えをまとめると以下のような変動があるようです。
去年の段階ではGoogleはモバイル対策をしているサイトをやや評価しているらしいといった漠然としたもので、Google自身も言明は避けていましたが、この発表により今後ははっきりと優劣をつけていくことがわかります。
一番の理由はスマートフォンユーザーが世界的に増加していることにあります。前回の記事(こちら→)でも書きましたが、去年の段階で日本国内においてはGoogleのスマートフォンの検索がPCの検索を上回ったようです。そのような結果も受けて、モバイルユーザーに最適なコンテンツを提供したいと考えるGoogleは、今回のようなアルゴリズムの変更に踏み切ったと考えられます。
ジョン・ミューラー氏は今回の変更により、対応させているホームページの順位は上がるのだから、結果的に対応していないホームページの順位は落ちるだろうと明言しています。しかし本当の問題は検索順位だけではありません。スマートフォンにはパソコンと比べ、画面が小さい、通信速度が遅い、タッチパネルでの操作、など様々な制限があります。読み込み時間、小さい画面での見やすさ・操作性を考えていなければ、ユーザーへの最適な情報が提供できないことになります。具体的にどんな問題があるのかはこちらも参考になると思います→モバイル対応を軽視していると、検索順位も低く、ユーザービリティも悪くなります。これでは良いところ無しですよね。
ホームページのスマホ対応には2通りのやり方があります。
2.のことをレスポンシブデザインと呼びます。Googleはこのどちらの方法を選んだとしても正しく設定されていれば、検索順位に優劣はないと言及しています。しかし管理や運用の面から考えると、レスポンシブデザインのほうがメリットがあるとも認めています。
1.のように専用サイトを作る方法だと、PC版サイト、タブレット版サイト、スマホ版サイトなど3つのサイトを同時に管理しなければいけません。更新にも時間が掛かりますし、更新の際にミスを起こす可能性も増えます。万がミスに気づかずに放っておくとサイトの損失になりますし、検索順位にも悪影響を及ぼす可能性も出てきます。
一方レスポンシブデザインでは、単一のサイトを管理するだけなので、更新作業が1回で済むため手間も掛からずミスも起きにくいというメリットがあるのです。他にもレスポンシブデザインをおすすめする理由はいくつかあります。
今までも何度もこのブログではホームページのモバイル対応の重要性について言及してきましたが、Googleもついに本腰を入れてホームページのモバイル対応化を推奨していくようです。2015年4月21日と日付を明言したということは、ある意味デッドラインを決めたことを意味しています。もしまだホームページのモバイル対応がまだの方は、急いでモバイル対応を進めていきましょう。神戸のホームページ制作会社ユーシステムではホームページのモバイル対応を支援しています。詳しくはこちら→
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