スマートフォンが普及するとともにSNSを利用する人が増え、企業でもSNSを活用することはここ数年で一般的なことになってきましたよね。
業種や会社規模に関わらず、FacebookやTwitterを使い、日々情報を発信している企業が多いと思います。
ユーザー視点でもこれはありがたいことが多く、よく行くお店を身近に感じられたり、好きなブランドのリアルタイムな情報を得ることができます。
その一方で、次々に新しいSNSが登場し、そのたびにアカウントを作ってはみるものの、使い分けができなくて…結局ほったらかしに!という企業も多いのではないでしょうか?
2~3年前から更新されていない企業のFacebookページ、残念ながら結構たくさん見ますよね。
SNSをうまく活用するには、まずは自社のことをよりよく理解し、数あるSNSそれぞれの特徴を理解する必要があります。
あらゆるSNSは似ている面ももちろんありますが、ユーザー層や主となるコンテンツなど、必ず特徴があるものです。
それを理解し、自社に合ったものだけを利用することが、アカウントを無駄にしない方法のひとつではないでしょうか。
今回は、SNSの中でも「Instagram(インスタグラム)」について、その特徴や活用例を見ていきましょう。
名前だけは聞いたことある…という方も多いかもしれません。最近はテレビや雑誌でもその名前を目にする機会が増えている印象です。芸能人も使ったりしていますよね。
Instagramとは、写真を撮影・加工して共有できるスマートフォン向けのアプリのことです。ユーザー同士がフォローし合い「いいね!」を付けたり、コメントしたりできるSNSの機能も持っています。
2010年にリリースされ、2012年にFacebookが買収、その後2014年には月間アクティブユーザーが全世界で3億人を超え、多くの人に利用されています。
なお、2016年12月日本国内の月間アクティブユーザー数は1,600万人とのこと!人気のサービスだということがお分かりいただけると思います。
ちなみにアクティブユーザーというのは「アカウントを持っているけどサービス自体は使っていない」というユーザーを除いた「期間内に一回以上はサービスを利用した」ユーザーのことを指します。
FacebookやTwitterにも画像を投稿することができますが、Instagramはより写真や動画を投稿することに特化したサービスです。
そもそもInstagramはテキストのみの投稿はできないので、必然的に写真・動画・画像がメインになります。
また、Instagramはアプリに初めから写真を加工できるフィルターが用意されており、ユーザーが自分の好みに合わせてレトロ風にしたり、フィルム写真風にしたり、おしゃれに編集して投稿できます。
テキストより写真・動画・画像をメインとしたInstagramでは
といったユーザーの感情に、「ビジュアル的」にアピールできる商品・サービスの場合は、Instagramが向いているのではないでしょうか。
例えば「おいしいチーズケーキとコーヒーのお店です」と文字だけでアピールするより、実際に写真でチーズケーキの写真を撮り、コーヒーを注いでいる動画を見せたほうが「おいしそう!」と思ってもらえそうですよね。
最近では「インスタ映え」「インスタジェニック」というような言葉もよく聞かれるようになり、パッと目を引くようなカラフルな写真や、雑誌のようにスタイリングした写真を投稿する一般ユーザーがたくさんいます。
企業でも同じように、写真にする方が映える=よりよく伝わる場合は、Instagramの利用をおすすめします。
なお、Instagramではアカウントをフォローすると投稿を閲覧できるようになるため、まずはフォロワーを増やす必要があります。そのため、定期的に更新したりユーザーからのコメントに対応したり、細かな運用が求められます。これはInstagramに限ったことではなく、他のSNSでも同じことですね。
ごく一例ですが、企業の公式アカウントです。
他にも多くの企業や店舗がInstagramを利用していますので、ぜひ検索してみてください。
1枚の写真だけでなく、複数枚に分割して投稿するなど、おしゃれな写真を数多く掲載。新商品がどんなフレーバーかを商品パッケージを写さずに見せ、ユーザーがフレーバーを当てる企画や、商品を使ったアレンジレシピを紹介する短い動画など、楽しんで見られるようになっている。「ハーゲンハート探し」など、ユーザーが参加できるキャンペーンなども実施。
https://www.instagram.com/haagendazs_jp/
自社の商品とともに、味を説明する食材や、商品に合う飲み物、季節感のあるコーディネートなどを合わせた写真を掲載。手描きのイラストや折り紙で作ったキャラクターを添えることもあり、ただ商品写真を載せているだけではないため、ユーザーがコメントしたり「いいね!」したりしやすい。ハッシュタグを利用したプレゼントキャンペーンも実施。
https://www.instagram.com/calbee_jp/
数年前から、企業向けに運用型広告が本格的にスタートしました。
Instagramを企業が活用するにはリンクによる誘導ができないなど、直接的に売上に繋げることが難しい点がありました。
広告では「購入する」「インストールする」「詳しく見る」というようなボタンを付けることができるようになり、商品購入ページやアプリダウンロードへの誘導が可能になりました。このため、Instagramを宣伝に活用する企業が増えています。
さらに広告はどんなユーザーに表示したいか(年齢、性別など)を決めてターゲティングすることができ、費用も調整できるため、少額から始められ、効果を測定しながら出稿することができます。
あらゆるSNSが存在し、企業もそれを有効に活用することが求められています。
「Instagramが流行っているらしいからとりあえず始める」ではなく、まず自社の商品やサービスがどのようなものかを考えることから始めましょう。
上手に活用し、広告も組み合わせて運用すれば、フォロワーを増やしたり、売上に繋げることも可能です。ぜひ利用してみてくださいね。
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