ネットショップをオープンしたら、ぜひ「売れるネットショップ」にしたいですよね。でも開店しただけでは「売れるネットショップ」になることはできません。街のお店と同様、「前を通った人がチラッと覗いてくれて、たまに何か買ってくれるお店」ではなく「毎日お客様が来て、どんどん商品が売れるお店」にしたいのなら、開店しただけではだめなのです。
今回は「売れるネットショップ」に育てていくためにすぐにできること、5つをご紹介します。
あなたの会社のネットショップ、お客様はどんな人を想定していますか?どんな人に買ってもらえる商品を置いているのでしょう?これが明確に分からない、という場合、このネットショップはどこへ向かうのが正解か、分からない状態です。
お客様がページを開いた瞬間に「あ、ここに私が欲しい商品が売ってるかも」くらいの期待はしていただかないことには「ひとつひとつの商品をじっくり見てみよう」と思ってもらうことは難しいのではないでしょうか。
例えばショッピングモールを歩いていて、いろんな店舗が並んでいるとき、商品や店構えをパッと見ただけで、そのお店に入るかどうかを判断していませんか?これはインターネットでも、全く同じことが言えます。ネットショップを開いたほんの一瞬、そこで目にする商品、全体のデザインだけで「ここは違うかな」と思われたら、お客様はすぐ次のお店に行ってしまいます。そうなるとどんなに商品数が多く、価格も安くて魅力的なネットショップだったとしても、それを伝えることはできないのです。もったいないですね。
ガチガチにターゲットを絞り込む必要はありませんが、「お、ここのお店に欲しい商品あるかも」と思ってもらえるくらいのターゲット設定は必要です。自社が売ろうと思っている商品を見て、ぜひ考えてみてください。ターゲットが設定できたら、どんな商品を増やすべきか、どんな宣伝方法が合うか、どんなデザインが好まれるか、など次にやるべきことが自然と見つかるはずです。
ネットショップと実店舗の違いは、営業時間の有無、店員の有無、商品が手元に届くまでの時間の差…などいろいろ考えられますが、最も大きい違いは「商品を手に取れるかどうか」ではないでしょうか。
ネットショップでは、試着ができません。重さを実感するのも難しいですね。触れないので質感も分かりませんし、大きさもイメージしづらいですね。
それらを補うために重要なのが商品写真です。商品写真は多ければ多いほど良い、と言っても過言ではありません。どんな写真があれば、それを手にした時の印象に近づけることができるでしょうか。
例えばTシャツなら…
パッと思い浮かぶだけでも6枚の商品写真が必要です。
さらに色違いがあるならその分商品写真があった方が良いでしょうし、パッケージやお届けするときの状態もわかれば写真で載せたいですよね。
このように、手に取れないデメリットを補うために、商品写真はなるべく多く掲載しましょう。
「なんか商品棚がゴチャゴチャしている」「レジどこにあるの?」というようなネットショップは売れません。実店舗の場合とほぼ同じです。かっこよくておしゃれで飾り立てたデザインにしましょう!ということではなく、お客様が欲しい商品・興味のある商品までスムーズにたどり着くことができるデザインにしましょう、ということです。
スーパーで夕飯の買い物をしましょう、というときに、トマトの隣に豚肉があり牛乳の棚に小麦粉があるようなスーパーで買い物をしたいと思いますか?もちろんそういうコンセプトのスーパーです、ということならおもしろいかもしれませんが、ネットショップを利用する人は基本的には手軽に欲しいものを買いたい、と思っている人たちです。スムーズに商品を見つけられるに越したことはありません。情報を整理し、あるべき場所に並べることで、使いやすいネットショップをデザインできます。一度お客様目線で自社のネットショップを見てみるといいかもしれません。
ネットショップでは、お客様が少しでも不安を感じると購入に至りません。「お金を払ったのに商品が届かない」という不安。「商品が届いたけど壊れていて、どこに連絡したらいいのかわからない」という不安、「思っていたのと違ったら返品できるのかな」という不安、お客様は売り手の顔が見えないと様々な不安を感じます。
少しでもその不安を払拭すべく、必要な情報はきちんと掲載しましょう。例えば電話番号ひとつ載せるだけで「何かあったら電話すればいいかな」と思ってもらうことができますし、インターネットで買い物をするのに抵抗がある人の購入を電話注文で受けることもできます。
決済情報や配送方法も、ネットショップは必ず掲載する必要があります。どうやって支払をして商品はどのように届くのか、が明確になっていれば、これもお客様の不安を減らすことができます。商品購入のフローを掲載してもいいですね。注文してからどのくらいで商品が届くのかも、分かる場合は掲載しましょう。
また、可能なら店長の写真、スタッフの写真を掲載すると良いでしょう。顔が見えないことによる不安は案外大きいものです。
驚くことに、カートに入れるボタンの大きさと色は、ボタンのクリック率に影響します。
ボタンが小さいと、マウスを合わせづらく、テキストだけだったりした場合、ボタンだと気づかないケースもあります。ボタンは必ず見つけてもらえるよう、クリックしやすいサイズにしましょう。
ボタンの色も重要です。色というのは無意識のうちに「人間の心理」に影響を与えているものなのだそうです。
赤は人間が生まれて初めて認識できる色だと言われており、興奮や刺激を与える効果があります。「購買色」とも言われ、カラーマーケティングでは「赤を使うかどうか」によって売上が約20%違う、ということもあるそう。確かに特売のチラシやバーゲンの値札に赤を使うことはよくありますよね。ネットショップでも同じく、カートに入れるボタンは赤がおススメです。
ネットショップだからと言って、お手軽カンタンにお客様が来てくれる、といったことは残念ながらありません。実店舗と同じように、買ってもらうための工夫や準備は必要です。
でも実店舗と違って、ネットショップは全国どこからでもお客様を呼んでくることができるという大きなメリットがあります。チラッと覗いてくれた人が、常連さんになることも充分あり得ます。「売れるネットショップ」にするために、今できることを始めてみましょう!
神戸のホームページ制作 ユーシステムでは、ネットショップに関するご相談も承ります。ぜひ一度ご相談くださいね。
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