生成AIの活用 その2 文章の添削

生成AIの活用シリーズ第2弾は、[文章の添削]です。
部下や後輩が作成した文案を点検し、添削する……。このような業務を負担だと感じたことはありませんか?
今回は、生成AIに文章の添削をさせてみましょう。

①PR文の例(あくまでも架空の事例です)

部下が、新発売の家庭用刈払い機「ライトカッターX」(架空の商品です。)のPR文の案を上げてきました。

新発売の家庭用刈り払い機「ライトカッターX」は、軽量化と耐久性を両立した画期的な一台です。この製品を使って感じたことは、長時間の庭仕事が非常に快適になりました。従来の重い刈り払い機で苦労していた方も、この新製品なら簡単に作業をこなせます。さらに、高強度アルミ合金を採用し、耐久性も抜群。軽さと強さを兼ね備えた「ライトカッターX」をぜひお試しください。

こんな短い文章でも、いざ点検・添削するとなると大変です。

②プロンプト例

今回は、次のようなプロンプトにしてみました。

# 依頼: 
次に挙げるPR文を添削してください。
# PR文:
新発売の家庭用刈り払い機「ライトカッターX」は、軽量化と耐久性を両立した画期的な一台です。この製品を使って感じたことは、長時間の庭仕事が非常に快適になりました。従来の重い刈り払い機で苦労していた方も、この新製品なら簡単に作業をこなせます。さらに、高強度アルミ合金を採用し、耐久性も抜群。軽さと強さを兼ね備えた「ライトカッターX」をぜひお試しください。
# 回答条件: 
- 修正する点については、どこをどう、なにゆえに修正したのか、明示してください。

ごく簡単なプロンプトです。

③生成AIの回答

以下に、PR文の添削と修正理由を示します。

修正箇所1:

元文:

「この製品を使って感じたことは、長時間の庭仕事が非常に快適になりました。」

修正版:

「この製品を使うと、長時間の庭仕事が非常に快適に感じられます。」

修正理由:

「感じたことは」という体言が「快適になりました」という用言に続いており、文がねじれています。さらに、「感じたこと」という過去形が現在進行形のPR文の流れとそぐわないため、現在形で統一しました。

修正箇所2:

元文:

「従来の重い刈り払い機で苦労していた方も、この新製品なら簡単に作業をこなせます。」

修正版:

「従来の重い刈り払い機で苦労していた方にとっても、この新製品は簡単に作業をこなせる頼もしい存在です。」

修正理由:

「簡単に作業をこなせます」という表現は製品自体ではなく使用者を主語にしているため、少し曖昧です。製品を主語とすることで、より具体的にPR文の目的に沿った表現にしました。
〔中略〕

修正版全体:

新発売の家庭用刈り払い機「ライトカッターX」は、軽量化と耐久性を両立した画期的な一台です。この製品を使うと、長時間の庭仕事が非常に快適に感じられます。従来の重い刈り払い機で苦労していた方にとっても、この新製品は簡単に作業をこなせる頼もしい存在です。さらに、高強度アルミ合金を採用し、耐久性も抜群。軽さと強さを兼ね備えた「ライトカッターX」、その性能をぜひ実感してください。

この添削では、文のねじれを解消しつつ、より訴求力のある表現に改めました。ご意見があればお聞かせください!

いかがでしょうか? ちょっと変なところ、不自然なところもありますが、なかなか本格的な回答だと思いませんか?

おわりに

もちろん、最後はわれわれ人間がきちんと確認するようにしましょう!
ちなみに、変なところ、不自然なところについては、〝再質問〟することによってより良い回答になることが期待できます。

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